やんちゃに走り回っていた子犬・子猫も、いつしか寝ている時間が増え、口の周りに白い毛が混じるようになります。
管理人愛犬・愛猫との暮らしは、新しい「シニア期」というステージに入ります。
これまでと同じ生活では、気づかないうちに体に負担をかけているかもしれません。
「最近、うちの子も年を取ったかも…」と感じ始めた時、何をどう変えてあげれば良いのか、不安を感じますよね。
しかし、シニア期は決して寂しいだけの時間ではありません。
これまでの感謝を伝え、より深く絆を育むための、穏やかでかけがえのない時間です。
この記事では、シニア期を迎えた大切な家族と共に、穏やかで快適な毎日を過ごすため食事・生活環境・心のケアで気をつけるべきポイントを、わかりやすく解説します。
シニア期の医療費が気になる方は「ペット保険の必要性」も確認しておきましょう。
いつからが「シニア期」?年齢だけでなく「変化のサイン」に気づこう


「うちの子、もうシニアなのかな?」と感じたら、まずは年齢の目安を確認しましょう。
一般的に、シニア期(高齢期)に入る目安は以下の通りです。
| ペットの種類 | シニア期に入る年齢の目安 |
|---|---|
| 犬(小型・中型犬) | 7〜8歳頃から |
| 犬(大型犬) | 5〜6歳頃から(大型犬種ほど早くシニア期に入ります) |
| 猫 | 7歳頃から |
ただし、これはあくまで目安です。
個体差が大きいため、年齢だけで判断せず、日々の様子から「老化のサイン」を読み取ってあげることが何よりも大切です。
シニア期のサイン・チェックリスト
以下の項目に当てはまるものが増えてきたら、シニア期を意識したケアを始めるタイミングです。
- 見た目の変化
- 口の周りや顔に白髪が増えた
- 毛ヅヤが悪くなり、毛がパサついてきた
- 目が白っぽく濁ってきた(白内障の可能性)
- 痩せて、背骨がゴツゴツと触れるようになった
- イボや小さなしこりができてきた
- 行動の変化
- 寝ている時間が明らかに増えた
- 散歩のペースが落ちた、または短い距離で帰りたがる
- ちょっとした段差をためらう、またはジャンプしなくなった
- 飼い主を認識するのに時間がかかる、または呼びかけへの反応が鈍くなった
- 食欲にムラが出てきた、または異常に食欲旺盛になった
- 夜中に意味もなく鳴く、またはウロウロ徘徊することがある(認知機能不全の可能性)
上記のサインに気づいたら、かかりつけの動物病院で健康診断を受けましょう。
病気の早期発見につながるだけでなく、今後の生活について具体的なアドバイスももらえます。
シニア期の「食事」で気をつける5つのこと


シニア期になると運動量が減って基礎代謝も落ちるため、食事の見直しが健康寿命を延ばすための最も重要なポイントです。
1. フードを「シニア用」に切り替える
若い頃と同じ成犬・成猫用フードを与え続けると、カロリー過多で肥満になるリスクが高まります。
肥満は心臓や関節に負担をかけ、さまざまな病気の引き金になります。
低カロリーで消化しやすい栄養バランスの「シニア用」「高齢犬(猫)用」フードに切り替えましょう。
急にフードを変えると、お腹を壊したり食べなくなったりすることがあります。今までのフードに新しいフードを少量混ぜ、1〜2週間かけて徐々に割合を増やしていくのが理想的です。
食事の見直しは「ドッグフードの正しい選び方」が参考になります。
2. 筋肉と関節を支える成分を意識する
年を重ねると筋肉が落ち、関節もすり減りやすくなります。



食事でしっかり栄養を補い、自分の足で歩ける時間を長くしてあげましょう!
- 良質なタンパク質
筋肉量の維持に不可欠です。低脂肪の鶏肉や魚などが主原料のフードを選びましょう。
- グルコサミン・コンドロイチン
関節の軟骨を保護し、動きをスムーズにする働きが期待できます。
- オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)
関節の炎症を抑え、脳の健康維持にも役立つといわれています。
パッケージの成分表示を確認し、上記の成分が配合されたフードを選ぶのがおすすめです。
具体的な商品は「2025年版・高品質ドッグフード5選」が参考になります。
3. 水分補給をしっかりサポートする
シニア期は喉の渇きを感じにくくなり、気づかないうちに水分不足になることがあります。
特に猫は腎臓病のリスクが高まるため、十分な水分補給が重要です。
- 水飲み場を増やす
寝床の近くやよく通る場所など、家の中の複数箇所に新鮮な水を置きましょう。
- ウェットフードを取り入れる
ドライフードだけの場合、食事と一緒に水分が摂れるウェットフードを混ぜてあげるのも効果的です。
- フードをふやかす
ドライフードをぬるま湯でふやかすと、水分補給と消化の両方をサポートできます。
4. 食べにくさを軽減する工夫
歯周病による口の痛みや、首・足の筋力低下で下を向く姿勢が辛くなると、食欲が落ちることがあります。
- 食器の高さを調整する
フードスタンドを使い、首を軽く下げるだけで食べられる高さにしてあげましょう。
- 食べやすい形状にする
フードをふやかして柔らかくする、ウェットフードやペースト状のフードを活用するなど、口に負担をかけない工夫が効果的です。
口腔ケアには「犬の歯磨きガム比較」も役立ちます。
5. 食事の回数を増やすことも検討
一度にたくさんの量を食べると、消化器官への負担が大きくなることがあります。
もし、食後に吐いたりすることが増えてきたら、1日の食事量は変えずに、食事の回数を2回から3〜4回に細かく分けてあげましょう。



これは体に優しい良い方法です。
シニア期の「生活」で見直したい4つのポイント


体の機能が少しずつ変化するシニア期。
お部屋の中にも、若い頃は問題なかった危険が潜んでいるかもしれません。
安全で快適な環境を整えてあげましょう。
1. 段差をなくし、滑らない工夫で怪我を防ぐ
筋力やバランス感覚が低下すると、転倒による骨折やヘルニアのリスクが高まります。
- 段差の解消
ソファやベッドの横に、ペット用のスロープやステップ(階段)を設置しましょう。
- 滑り止め対策
滑りやすいフローリングには、ジョイントマットやペット用ラグ、コルクマットなどを敷くのがおすすめです。
- 爪と足裏の毛のケア
爪が伸びると滑りやすくなります。また、足裏の毛が伸びると肉球の滑り止め効果が弱まるため、こまめにカットしてあげましょう。
2. 快適な寝床を用意する(QOLを大きく左右します)
シニア期は一日の大半を寝て過ごすため、寝床の快適さがQOL(生活の質)に直結します。
- 体圧分散素材を選ぶ
低反発ウレタン素材のマットなど、体圧を分散するシニア向けの介護用ベッドは、床ずれの予防に効果的です。
- 保温性を重視する
体温調節機能が低下するため、特に冬場は保温性の高いベッドや毛布を用意してあげましょう。
- 起き上がりやすさも考慮
ふかふかすぎると足腰が沈んで立ち上がりにくくなります。ある程度の硬さと安定感があるものを選びましょう。
3. トイレの場所と形状を見直す
足腰が弱るとトイレまでの移動が億劫になったり、縁をまたぐのが難しくなり、粗相の原因になることがあります。
- トイレを増設する
寝床の近くなど、生活動線上にトイレをもう一つ設置すると、我慢せずに済みます。
- バリアフリー化する
縁が高いと感じているなら、入り口が低く設計されたシニア用トイレに変えましょう。
4. 適度な刺激で心の健康を保つ
寝てばかりの毎日では、脳の老化を早めてしまう可能性があります。
- 散歩は距離より質
長い距離を歩く必要はありません。外の空気を吸い、地面の匂いをゆっくり嗅ぐだけで、五感が刺激され、良い気分転換になります。
- 室内での遊び
おやつを隠して探させるノーズワークや知育トイなど、頭を使う遊びは認知機能の維持に役立ちます。
- マッサージと声かけ
優しく体を撫でながら声をかけるスキンシップは、安心感を与え、血行促進にも効果的です。
飼い主もペットも穏やかに|健康管理と心のケア


シニア期は、病気や介護の不安がつきものです。



しかし、日々の小さなケアと心の準備が不安を和らげてくれます。
1. 定期的な健康診断を欠かさない
シニア期に入ったら、半年に1回は動物病院で健康診断を受けましょう。
通院先を探したり、見直したりする場合は「信頼できる動物病院の選び方」が参考になります。
2. 日々のボディチェックを習慣に
毎日体を触ることで、病気のサインに早く気づけます。
「体を撫でるついで」で構いませんので、以下の点をチェックしてみましょう。
- しこりやイボはないか
- 目ヤニや耳の汚れがひどくないか
- 口臭がきつくないか
- 体を痛がる部分はないか
3. 飼い主の心の準備
「介護が必要になったら…」「お別れの時が来たら…」と考えると、辛くなることもあるでしょう。



でも、完璧な介護を目指す必要はありません。
動物病院やペットシッターなど、プロの力を借りることも大切です。
何より、飼い主さん自身が自分を責めず、心身ともに健康でいることが、ペットにとって一番の幸せです。
多頭飼いの場合は「犬と猫の食事ガイド」もチェックしておきましょう。
まとめ


シニア期は、お別れへのカウントダウンではありません。
穏やかで愛おしい表情をたくさん見せてくれる、これまでの感謝を伝える、かけがえのない時間です。
まずは食事や生活環境に少し気を配ってあげることが、愛犬・愛猫のQOL(生活の質)を大きく向上させます。



焦らず、他の子と比べず、愛犬や愛猫のペースに合わせてあげてくださいね。
ゆったりとした気持ちで、かけがえのないシニアライフを愛情いっぱいにサポートしていきましょう。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] シニア期のケアについては「シニア犬・猫の暮らし方」が役立ちます。 […]